MC型ステレオ・カートリッジ Signature Gold

Signature Gold

標準小売価格 650,000円(税別)
針交換価格(本体交換) 410,000円(税別)
形式 超低インピーダンス型MCカートリッジ
周波数範囲 10〜50,000Hz
出力電圧 0.5mV(1kHz)
内部インピーダンス 1.4Ω
適正針圧 1.9〜2.2g(2g中心)
カンチレバー 超ジュラルミン(A2017硬化材)
針先 セミラインコンタクト(3μm×30μm)
チャンネルバランス 0.5dB以内(1kHz)
クロストーク 30dB以上(1kHz)
コア材 SH-μX(My Sonic Lab)
マグネット ネオジウム#50
ハウジングベース 超々ジュラルミン(A7075硬化材)
+3層金属メッキ+DLC処理
ターミナルピン 光輝ロジウムメッキ処理
自重 約10g
発売時期 2012年10月


製品解説

My Sonic Lab が一貫して推し進める「超低インピーダンスMC型カートリッジ」の設計ポリシーは「Source(信号源)インピーダンスは低く・出力エネルギーは高く・・!」で、その思想を基に生まれたのが初期の「Eminent」シリーズであり、「Ultra Eminent=0.6Ω:0.3mV」までラインナップを重ねて、それぞれがご好評を頂いてまいりました。
その「Eminent」の登場から10年目を迎えるにあたり、さらに「エネルギッシュな表現力」を加味した製品作りに踏み込んだカートリッジとして「Signature Gold」の誕生です。
実用レベルで、インピーダンス=1Ω前後を達成できた事は、長年かけて開発に取り組んで来た「磁性材料(コア材)=SH-μX」の完成によるものですが、それは「Hi-Bs=高飽和磁束密度」と「Hi-μi=高初透磁率」の両立でいまや世界に例を見ない領域を達成する事が出来たのです。
「Eminent」シリーズで得た性能にさらに「音楽性と表現力」の向上を目指して取り組んだのが、低域の力感と分解力・中高域のナチュラルな伸びやかさ・加えてボリューム感のアップでした。
その為にカートリッジベースの強化・「コア材」のボリュームUP・粘弾性をコントロールした二重ダンパー構造・ナチュラルサウンドで温かみのあるジュラルミンカンチレバーの採用・特殊なキャラクターを持たない良質なOFC線材の採用、等々経験上考え得るいくつものアイデアを投入しましたが、その基本にあるものはMy Sonicのオリジナル・コア材「SH-μX」によって構成された磁気回路です。
その結果、高効率=広ダイナミックレンジ=ハイ・トランジェント=低歪み=高S/N比のサウンドを聴くことができるのです。
さて信号発生源では、極力内部インピーダンス(内部損失)は低く、高出力を得ることが必須の条件と言われますが、現在のおおかたのMCカートリッジの発電構造では、いわゆる「鉄芯」入りか「空芯」型に分類されます。
「鉄芯」型に用いられる「コア材」は主に「純鉄又はパーマロイC」に代表され、低インピーダンスで高効率発電には効果的ですが、磁気特性による磁気歪み(ヒステリシス歪み=材質で優劣はある)がつきもので、特性上の限界もあります。
一方「空芯」型は、磁気歪みの心配はないものの低能率のためコイルの巻き数が多くなり、高インピーダンスは避けられないのが一般的です。
したがって磁気特性に優れた高効率の「コア材」が必要になるわけですが、既存の材料では構造と特性の限界でこのハードルを乗り越えるのが難しく、始めの一歩が踏み出せないのが悩ましいところです。
そこで手探り状態ながら専門家を頼りに長年に亘り材料開発に取り組んだ結果生まれたのが、My Sonic Labの特殊コア材=「SH-μX」となったのです。
●カートリッジのコア材は基本的に「交流磁界」で動作する構造ですから、ヒステリシス特性やバルクハウゼン効果に注意を払った設計が必要になります。
◎高効率(出力)を得るなら、純鉄は「Bs」が高く有利ですが、「μi」が低いため 「交流磁界」では、磁気歪みが大きくなります。
◎磁気歪みの少ないのは「パーマロイC(PC=μiが高い)」ですが、「Bs」が低いため出力を得るのが難しいのです。
●こうした問題点を克服しようとして取り組んできた結果、My Sonic Labの特殊コア材「SH-μX」に辿りついたものです。
 *因みに「SH−μX」は、「Bs」では・PCの約2.5倍以上(1.5T/15,000gauss)「μi」では・PCの約3倍以上(100,000/500Gauss)が代表特性です。